沢の鶴(神戸市)は3月1日から、純米大吟醸酒「沢の鶴 X02(エックスゼロツー)」を一般販売する。農業機械大手のヤンマーと共同で品種改良や栽培に取り組んだ酒米を使った。
酒からSAKEへ
販売数は、180ミリリットル(消費税別1500円)が1万本、720ミリリットル(同5千円)が3千本。沢の鶴公式オンラインショップなどでは先行予約も受け付けている。
沢の鶴とヤンマーは2016年3月から、品質向上と安定供給を兼ねそろえた新しい酒米開発に取り組んでいる。今回は、その第2弾商品だ。
昨年の第1弾は、4種類の米を使った。「沢の鶴 X01」として4千本限定で販売すると、約3カ月で売り切れた。
X02では、使う米を1種類に絞り込んだ。収穫量が増えたため、販売数も増やすことができた。
沢の鶴の西村隆社長は「新しい米で、新しい価値観を提供し、日本酒の未来を変えることができれば」と売れ行きに期待している。(金井和之)