トランプ米大統領は22日、新しい米国連大使にケリー・ナイト・クラフト駐カナダ大使を指名したことをツイッターで明らかにした。ニッキー・ヘイリー前大使の辞任に伴い、ヘザー・ナウアート国務省報道官を指名したが、ナウアート氏は家族の事情を理由に今月、辞退していた。
トランプ氏はツイッターで「ケリーは我が国を代表して素晴らしい仕事をしている。彼女の指導力のもと、我が国は疑いなく、最高レベルの発言力をもって代表される」と語った。
クラフト氏はケンタッキー州出身。米メディアによると、夫ジョセフ氏は同州で炭鉱業を営んでおり、2016年大統領選では夫婦でトランプ氏に多額の献金をした。17年10月からカナダ大使を務めている。
国連大使をめぐっては、ヘイリー氏が昨年10月、同年限りでの辞任を発表。トランプ氏は昨年12月にナウアート氏を後任に指名した。米メディアによると、ナウアート氏が過去にベビーシッターとして雇った移民が労働許可を持っていなかった疑いがあったという。不法移民対策はトランプ政権の目玉で、ナウアート氏が議会で追及されるのを避けるため、トランプ氏が辞退させた可能性も指摘されていた。(ワシントン=土佐茂生)