大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)は24日、大阪都構想の是非を問う住民投票の実施時期を巡って公明党との交渉が決裂した場合、次期衆院選で公明現職がいる選挙区に維新の候補者を擁立する考えを示した。維新はこれまで選挙戦略で公明に配慮してきたが、見直す可能性に踏み込んだ。大阪府八尾市で記者団に語った。
住民投票の実施には府・市両議会での議決が必要で、過半数に足りない維新には公明の協力が不可欠だ。維新は公明に対し、都構想案を作成する府と市の法定協議会で住民投票の実施時期を表明するよう要求。公明は否定的で、松井氏は次回3月7日の法定協の対応を見極めたうえで大阪市の吉村洋文市長(維新政調会長)とともに任期途中で辞職し、知事・市長を入れ替える「出直しクロス選」に踏み切る調整に入っている。
松井氏はこの日、公明現職がい…