神戸市西区の住宅街で1月末、指定暴力団任俠(にんきょう)山口組傘下の幹部が使っていた乗用車に複数の銃弾が撃ち込まれた事件で、兵庫県警は26日、対立する指定暴力団山口組の傘下組織に属する男(47)を銃刀法違反(発射)と器物損壊容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
事件は1月29日夜に発生。同市西区玉津町の路上に止めてあった無人の乗用車が銃撃され、翌朝、車体から複数の弾痕が見つかった。近くには薬莢(やっきょう)も落ちていたという。現場はJR明石駅の北1キロ余りで、近くには幼稚園などもあった。
捜査関係者によると、今月上旬に銃刀法違反(所持)容疑で逮捕された男が今回の発砲に関与した疑いが浮上し、捜査していたという。2015年の山口組分裂以降、神戸市内では組織間の対立を背景にしたとみられる銃撃や襲撃事件が相次いでいる。