トヨタ自動車は25日、高級ブランド「レクサス」の世界販売台数が累計1千万台を超えた、と発表した。近年は、国内や富裕層が拡大する中国での堅調さが目立つ。
レクサスは1989年に米国で発売し、いまは世界約90の国・地域で販売する。日本での投入は2005年。18年の世界販売は前年比4・5%増の69万8千台で過去最高を更新した。成長が目立ったのは日本(5万5千台)と中国(16万1千台)で、いずれも前年比で2割ほど増えた。
レクサスはハイブリッドのほか、サイドミラーをカメラに置き換える「デジタルアウターミラー」などの先進技術を採り入れ、アピールする役割も担ってきた。トヨタの沢良宏執行役員は「これからも創造的な先進技術や魅力的な商品、独自のブランド活動を通じて驚きと感動の体験を提供することをめざす」とコメントした。(竹山栄太郎)