三重県紀北町の紀勢道で、「ラビット急行」(浜松市)の観光バスの男性運転手(46)が意識を失い、バスが側壁などにぶつかった事故で、運転手が精密検査で「焦点性てんかんの疑いがある」と診断されていたことが中部運輸局や三重県警への取材でわかった。
観光バス、運転手が意識失う 乗客が止め、けが人なし
バス運転手は泡吹き…「必死になった」乗客語る一部始終
県警は運転手がてんかんにより意識を失った可能性があるとみて、道路交通法違反(過労運転等の禁止)容疑を視野に調べている。
県警などによると、11月15日午前10時35分ごろ、紀勢道の高丸山トンネル内で、運転手が意識を失い、バスが左右の壁にぶつかりながら蛇行し、異変に気づいた乗客が代わりにバスを停車させた。
意識を失った原因について、事故直後に搬送された病院では不明とされていたが、その後の精密検査で、焦点性てんかんの疑いがあると診断された。運転手は現在追加の検査を受けていて、県警は診断書の提出を求める方針。