パナソニックは28日、松下正幸副会長(73)が取締役を退任する人事を発表した。株主総会を開く6月27日付。松下氏は創業者、松下幸之助氏の孫で、創業家唯一の取締役だった。同社によると、1918年の創業以来、経営陣から創業家出身者が不在になるのは初めて。
松下氏は68年、松下電器産業(現パナソニック)に入り、専務や副社長などを経て、2000年から副会長を務めてきた。17年には代表権を返上した。パナソニックによると松下氏から、「創業100周年を見届けることができたので退任したい」と申し出があったという。
退任後は特別顧問に就く。関西経済連合会副会長など、財界の役職にはとどまるという。
パナソニックでは、創業者の松…