佐藤天彦名人への挑戦権を争う第77期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の最終9回戦の前夜祭が28日夜、対局場となる静岡市葵区の料亭「浮月楼(ふげつろう)」で開かれた。10人の対局者をはじめ、大盤解説を担当する佐藤名人ら、多くの棋士が集結し、地元のファンと触れ合った。
3月1日に一斉に行われる「将棋界の一番長い日」とも言われる最終局を戦うのは、豊島将之二冠―久保利明九段▽羽生善治九段―広瀬章人竜王▽糸谷哲郎八段―深浦康市九段▽佐藤康光九段―阿久津主税(ちから)八段▽稲葉陽(あきら)八段―三浦弘行九段。対局者と関係者は28日夕方に現地入り。午後4時から対局場の検分を行い、部屋の明るさや用意された盤駒を確認した。
午後6時半からの前夜祭には、対局者のほか、立会人の青野照市九段、副立会人の畠山成幸八段、解説役の佐藤名人と斎藤慎太郎王座、大石直嗣七段、聞き手の室田伊緒女流二段、長谷川優貴女流二段、塚田恵梨花女流1級も参加。解説会のパソコン操作や記録係を務めるプロ棋士も登壇した。
日本将棋連盟を代表して常務理…