2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は28日、大会中のすべての競技会場敷地内について、加熱式たばこを含めて完全禁煙とする方針を発表した。12年ロンドン大会や16年リオデジャネイロ大会では会場屋外に喫煙所が設けられていた。東京大会の施設は近年で最も「たばこのない」環境になる。
敷地内禁煙は18年平昌冬季大会でも実施されたが、大会スタッフに限っては会場内外の専用スペースで喫煙が認められていたという。東京大会では会場内に喫煙室があっても期間中は閉鎖され、特定の施設について喫煙専用室で喫煙を認めている国の改正健康増進法や東京都の受動喫煙防止条例を上回る対応になる。
方針決定の理由について、組織委の山下聡・大会運営局長は「日本社会の禁煙意識の高まりと国際オリンピック委員会(IOC)からの強い意向があった。何人たりとも会場内では吸わないように、となった」と説明した。職員らに意識を徹底し、ルール違反者には注意を促すという。
競技場外でも練習会場やスポン…