業績不振が続く大塚家具の大塚久美子社長は4日午後、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。久美子氏が会見に姿を現すのは約1年ぶり。会見には大塚家具への資本支援をとりまとめたネット通販企業、ハイラインズ(東京)の陳海波社長も同席した。久美子社長は経営権を巡って対立した父で創業者の大塚勝久氏との関係について、「愛着のある家具を提供するという価値観は全く同じで、父にはいつか理解してもらえると信じている」と発言。その価値観を広める団体をつくり、勝久氏にも参加を呼びかける考えを示した。会見の主な内容は次の通り。
勝久氏との関係について
久美子氏は、経営権を巡って対立が続く父・勝久氏との幼少期からの思い出を語り、「父から価値観や美意識を自然と受け継いだ」と述べた。そのうえで、「上場会社の経営という点では考えは異なるものだったが、愛着のある家具を提供したいという価値観は全く同じで、父にはいつかそれを理解してもらえると信じている」と語った。価値観を共有するメーカーや販売業者と協力して、家具を長く使う価値観を広げるための団体をつくる考えを示し、「父にも参加してほしいと思っている」と話した。
勝久氏と組むことでブランド価…