業績不振が続く大塚家具の大塚久美子社長(51)が4日午後1時から、都内の日本外国特派員協会で記者会見を開いた。先月発表した財務強化策などについて説明するとみられる。久美子氏が会見に姿を現すのは約1年ぶり。会見には大塚家具への資本支援をとりまとめたネット通販企業、ハイラインズ(東京)の陳海波社長も同席した。経営権を巡って対立した父で創業者の大塚勝久氏(75)との和解を陳氏が提案していることへの対応や、本業の立て直し策についてどう語るかも注目される。
大塚家具への支援、とりまとめた企業の社長が背景明かす
大塚家具身売り交渉は無念 父「あの時、電話くれれば」
大塚家具は2月15日、日中の投資家や米系投資ファンドなどから資本を受け入れる財務強化策を発表した。調達資金は最大で約76億円にのぼり、増資の引受先の出資比率が最大で過半を超える可能性がある。国内や中国での販路拡大を目指して、家電量販大手のヤマダ電機、日中の国境をまたぐネット通販(越境EC)を手がけるハイラインズとの業務提携も発表した。
資本支援をとりまとめた陳氏は2月22日の朝日新聞のインタビューで、勝久氏との和解を久美子氏に提案し、久美子氏が前向きに検討する意向を示したことを明らかにした。父娘が激しい委任状争奪戦を繰り広げた株主総会から4年。久美子氏が公の場で父娘の「雪解け」に向けたメッセージを発信するかどうかが会見の大きな注目点となる。
委任状争奪戦に勝利した久美子…