「3月8日(金)博多駅での特攻服着用はできません」「特攻服を着用した少年は補導します」――。こんな警告が7日、JR博多駅(福岡市博多区)の商業施設にある大型ビジョンで流された。
警告を出したのは福岡県警博多署。8日は福岡県内の多くの公立中学校で卒業式があるが、県警によると、卒業式を終えた生徒の一部がここ数年、暴走族用の特攻服を着て博多駅周辺や近くの繁華街で騒ぐことが「卒業記念の恒例行事」となっている。
2014年には博多駅に約150人が集結したという。博多駅に集まる生徒らは少しずつ減ってきたが、17年には繁華街の天神に約200人が集まった。写真撮影などして騒ぎ、集団で座り込むなどしている。今年はどこにどれだけの生徒らが集まるかは分かっていないという。
県警や福岡市教委などは、8日夕から博多駅と天神でパトロールをする。県警少年課の中村宗雄次席は「卒業はお祝いだから、祝うことはぜひやってほしい。ただ、特攻服を着て人を威圧するような迷惑行為については徹底的に取り締まる」と話している。(谷辺晃子、島崎周)