米ニューヨーク・タイムズ電子版は10日、人道危機が指摘されている南米ベネズエラへの米国などからの人道支援物資の搬入をめぐり、コロンビアとの国境で物資を載せたトラックが炎上したのは、コロンビア側にいたマドゥロ政権への抗議グループが投げた火炎瓶が原因だったと報じた。米政府高官らは「マドゥロ政権側が火をつけた」などと非難していた。
入手した監視カメラの映像から原因を特定したという。トラック炎上は2月23日、コロンビア北部ククタからベネズエラ西部ウレニャを結ぶサンタンデール橋で起きた。直後に、現場からコロンビアメディアの記者が「ベネズエラ側が火をつけた」と報道していた。
米国のペンス副大統領が「カラカスの暴君は、忠実な部下が市民を殺し、食べ物や薬を燃やしたのでダンスしている」とツイッターに投稿するなど、米政府はマドゥロ氏を批判していた。(サンパウロ=岡田玄)