アフリカ東部エチオピアの首都アディスアベバ郊外で10日、乗員・乗客157人を乗せて離陸直後に墜落したエチオピア航空機は、米ボーイング社の最新鋭の小型機「737MAX8」だった。同型機は昨年10月にもインドネシアで離陸直後に墜落している。半年足らずの間に墜落事故が2度も起きたことで、同型機の安全性への懸念が一層強まりそうだ。
エチオピア航空機が墜落 ナイロビ行き、157人死亡
国連機関の職員も多数搭乗 墜落のエチオピア航空機
ボーイングは10日、「深い悲しみに包まれている。エチオピア航空のチームを支援する準備がある」と声明を出した。エチオピアや米当局の指示のもとで技術的な協力をする専門チームを現地に派遣するとした。13日には世界の報道機関を米シアトルに招き、次期主力大型旅客機「777X」をお披露目する予定だったが、これも取りやめた。
737MAXシリーズは、世界で最も売れている小型機ボーイング737シリーズの燃費や航続距離を向上させた最新鋭機で、2016年1月に初飛行した。19年1月までに約350機を世界の航空会社に納入し、さらに4600機以上の受注が残っている。
今回の事故原因は不明だが、ア…