東建コーポレーションが、名古屋市中心部「栄地区」に超高級の賃貸マンションをつくった。月額の賃料が、名古屋では一番高い部屋も。同社の社長兼会長、左右田稔さんに狙いを聞いた。
名古屋駅、変わりゆく街
――栄の白川公園近くに完成した28階建てのマンション「栄タワーヒルズ」。月額賃料が名古屋随一の部屋があります。
「最高の価格にチャレンジしました。部屋が埋まらないリスクはありますが、千種(ちくさ)に建てて10年ほどになる高級賃貸マンションでは、最上階の月額110万円の部屋に空きが出ません。高い部屋ほど固定客がいるからです」
――建物へのこだわりは。
「外観は建築家の故黒川紀章さんのデザイン案がベースです。内装は中世の西洋建築をイメージし、最高級ホテルと比べても遜色のないつくりにしました。ロビーには個人所有の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑の甲冑(かっちゅう)のレプリカも並べました。狙ったのは違和感です。住む人の記憶に残って欲しいし、併設する刀剣の博物館とのつながりを考えました」
――栄に象徴的な建物をつくる…