来春に大学を卒業する学生の就職活動が、今年もスタートした。学生優位の売り手市場は今年も続くとみられているが、学生たちはどんな思いで「就活」に臨むのか――。学生たちの声から、今年の傾向や特徴を探った。
就職情報大手リクルートキャリアの調査では、今春卒業する学生の56%がインターンシップ(就業体験)を経験している。参加社数は1社が最も多く26・7%だが、6社以上も21・9%。都内の私大の担当者は「インターンシップに行っているか、進展はどうか、ていねいに声をかけている」という。
都内の私大の女子学生(20)は昨秋以降、インターンシップを5回経験。「いいなと思った会社も、人事担当者と肌が合わなかった。それがわかっただけで、まあ収穫」。周囲には、数十も参加した人もいる。「いつが就活のスタートなのか、わからなくなりますよね」
インターンシップを経験し、志…