テニスのBNPパリバ・オープンは11日、米カリフォルニア州インディアンウェルズで行われ、女子シングルス3回戦で、連覇が懸かる第1シードの大坂なおみ(日清食品)は第25シードのダニエル・コリンズ(米国)に6―4、6―2で快勝した。
男子シングルス3回戦で、西岡良仁(ミキハウス)はフェリックス・オジェアリアシム(カナダ)に6―7、6―4、7―6で逆転勝ちし、2年ぶりに16強入りした。
大坂が盤石な戦いぶりで4回戦に進んだ。「ここにはいい思い出があるし、楽しめている」。雲に覆われた空とは対照的な快勝に、笑みがこぼれた。
第1セットは序盤に一つずつブレーク。4―4からの第9ゲームで大坂が集中力を高めた。相手サーブでゲームポイントを握られながら、ダブルフォールトに乗じ、リターンから強烈なショットでブレークに成功。続くゲームも万全の試合運びで第1セットを先取し、第2セットは一方的な展開で押し切った。
コリンズとは昨年10月に初めて対戦し、第1セット第1ゲームを落とした後に12ゲーム連取で圧勝した。ただ、「そのときのことはよく覚えていない」。今年1月の全豪オープンで4強入りするなど躍進し、警戒すべき相手になっていたが、隙を見せず、世界ランキング1位の貫禄を見せつけた。
立ち上がりはややミスが多く、まだ改善の余地はある。連覇へ向けて、プレーの質を上げていけるか。(時事)