大阪府堺市の竹山修身(おさみ)市長(68)の政治資金問題をめぐり、堺市議会の大阪維新の会(13人)は14日の本会議で、竹山氏への不信任決議案を提出した。採決では、公明や自民などほかの4会派と無所属の計33人(欠席1人)が反対し、否決された。
堺市長「心からおわび」 政治資金問題めぐり集中審議
一方、4会派などは同日午後に、法的拘束力がない問責決議案を出し、賛成多数で可決される見通しだ。
竹山氏側の三つの政治団体をめぐっては2012~17年にかけ、収入で7千万円超、支出で6500万円超が政治資金収支報告書に記載されていなかった。竹山氏は「事務的なミス」とし、辞職を否定している。
14日の本会議で、維新は「市政に対する信頼を損なった責任は重大」と提案理由を説明した。出席議員の4分の3の賛成が必要だが、ほかの4会派は「さらなる真相究明が必要で、拙速な判断は避けるべきだ」などと反対意見を述べた。(加戸靖史)