[PR]
第12回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)で2月16日に優勝し、2連覇を達成した高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)らが3月17日、大阪市中央区の「なんばスカイオ コンベンションホール」で開かれた「朝日おやこ将棋フェスティバル」(朝日新聞社、日本将棋連盟主催、和食麺処サガミ協賛)に登場。事前に申し込んだ親子ら103組245人の前で、目隠しした状態での詰将棋(つめしょうぎ)の早解き競争に挑戦したり、朝日杯の決勝戦の自戦解説をしたり。読みの早さと深さを披露し、会場を沸かせた。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
藤井七段に会場から驚きの声
藤井七段のほかに出演したのは、史上最年少の21歳で名人に就き、名人5期獲得も達成し、引退後に永世名人を名乗る資格を保持する谷川浩司九段(56)▽優れた詰将棋を創作した人に贈られる「看寿賞(かんじゅしょう)」を二度受賞し、詰将棋の達人とされる浦野真彦八段(55)▽谷川九段の唯一の弟子で新人王戦で優勝経験もある都成竜馬(となりりゅうま)五段(29)▽藤井七段の姉弟子にあたる室田伊緒(いお)女流二段(29)。5人とも日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属の、いわゆる「関西棋士」。しかも、詰将棋が得意という共通点がある人気棋士がそろった。
詰将棋は、玉将を捕まえる手順を考えるパズルのようなもので、将棋の終盤で勝ちを決める力を養うのに役立つとされる。盲点に入りがちな、意外な正解手順を探す楽しさや、手順の美しさを愛(め)でるなど、いろいろな楽しみ方がある。
今回イベントのテーマの一つが、この詰将棋だった。まず、谷川九段が「詰将棋の魅力」と題して基調講演し、「初心者の人にとっては、簡単な詰将棋を解くことで、駒の動き方を覚えられるし、玉を捕まえる楽しさも分かるはず」と切り出した。詰将棋の歴史にも触れ、江戸時代の詰将棋づくりの達人、伊藤看寿の詰将棋作品を紹介。「今の目で見ても素晴らしい作品を多く残されています」と述べ、奥深い詰将棋の世界を紹介した。
藤井聡太七段が目隠しで詰将棋に挑戦する様子を動画で。早すぎる回答に会場は騒然となりました。
続いて、浦野八段が、基本とな…