インターネット通販大手「アマゾン」で上限3万円まで仮に使えるクレジットカード「Amazonテンポラリーカード」が架空の名義で取得されたとして、埼玉県警が電子計算機使用詐欺容疑で捜査していることが捜査関係者への取材でわかった。カードは買い物に使われていたという。県警は18日、同県内の男(20)が取得に関与したとみて、自宅を捜索している。
Amazonテンポラリーカードは、ネット上で名前や住所、引き落とし口座などを入力すれば、即時審査でクレジットカードと同様に使えるカード番号などのカード情報が発行されるもの。三井住友カードが発行し、アマゾンで3万円までの買い物ができる。
捜査関係者によると、男は昨年6月、架空の名前や生年月日などを入力し、同カードをだましとった疑いがある。同様の手口で同5月~今年1月、同カードを複数の架空名義で取得し、ノートパソコンなど計約50点(約100万円相当)を購入したとみている。
審査の際に引き落とし口座の認証が必要なため、男は実在する自身の口座を入力。引き落としができず、昨年10月、三井住友カードが県警に相談していた。(高絢実)