「まだまだ勝手に関西遺産」
和歌山県海南市の「鈴木屋敷を復元する会」が、全国の鈴木さんに支援を呼びかけています。鈴木屋敷とは、鈴木姓のルーツといわれる建物。一体、何があったのか。鈴木記者が取材をしました。
「勝手に関西遺産」特集ページはこちら
いきなりだが、私の名前は鈴木だ。このコーナーで書くネタを探していた2月中旬、同僚から「これを書くのは、鈴木さんしかいないよ」と強く勧められた。それが「鈴木屋敷」(和歌山県海南市)という木造建築の話だった。「鈴木姓」のルーツとも言われているが、1942年以降、空き家。長年の風雨の影響を受け、朽ち果てている。しかし、それを復元しようという動きがあるようだ。
正直、私は自分の名字にあまり愛着が無い。「よくある名前だな」という程度だ。しかし、考えてみると、名字のことを何も知らない。例えば山田さんは「ご先祖様が、山や田んぼのある所で暮らしたのだろう」と想像がつくが、鈴木は一体、なぜ鈴木なのか。鈴のなる木など無いはずだ。なんだか気になってきた。よし、取材してみよう。
鈴木屋敷は藤白(ふじしろ)神…