住宅設備大手、LIXIL(リクシル)グループの株を保有する複数の機関投資家が20日、潮田洋一郎会長兼CEO(最高経営責任者)と山梨広一COO(最高執行責任者)の解任を株主提案するため、臨時株主総会の開催を求める書面をLIXILに送ったと発表した。昨年10月末に発表した首脳人事の経緯が不透明で、企業統治の透明性に重大な疑念があると指摘し、潮田、山梨両氏は取締役としての適正性を欠くと主張している。
英投資会社のマラソン・アセット・マネジメントなど英米の機関投資家4社が20日付で書面を送った。海外の株主が問題視しているのは、LIXILが昨年10月末に決定・発表したトップ交代人事。瀬戸欣哉氏がCEOを退き、創業家で取締役会議長の潮田氏が昨年11月1日付で会長兼CEOに、社外取締役だった山梨氏がCOOに就く内容だった。瀬戸氏は外部から招いた「プロ経営者」で、潮田氏のCEO復帰は7年3カ月ぶりだった。
LIXILは役員人事を指名委…