大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(45)=本名鈴木一朗=が引退を表明したことについて、父の鈴木宣之さん(76)は23日、愛知県豊山町の自宅前で取材に応じ、「あの小さい子が45歳、メジャーリーガーになって、ここまでやってきた。うわーっと涙が出た」と話した。
「イチロー、人の上に立つ人間でないが…」父の新たな夢
【写真特集】イチローの歩み オリックスから世界へ
【特集】イチローの歩み
イチローが現役引退「大変幸せ」 28年で4367安打
東京ドームであったマリナーズの開幕戦は、20、21の両日、バックネット裏から妻と見守った。21日の試合前、イチロー選手の妻弓子さんから、この日で引退すると告げられた。
イチロー選手が子どもの頃から、自身が監督を務めた「豊山町スポーツ少年団」で親子で野球に励み、中学、高校も練習を見守ってきた。「私自身を夢中にさせてくれたイチローに、(野球をするための)環境を与えてくれた方たちがいる。本当にお礼を申し上げたい」
最後の試合後、東京ドームの観客が残ってイチロー選手が出てくるのを待っていたことに触れ、「ファンの皆さんはよく残ってくれた。支えてくれたファンの皆さんに感謝したい」と涙ぐんだ。(江向彩也夏)