国土交通省は4月から、タクシーの運賃を乗車前に確定させるサービスを全国で解禁する。一定の準備期間と各社からの認可申請の審査を経て、早ければ10月にも東京など一部の地域で運用が始まる見通しだ。
2020年に東京五輪・パラリンピックを控え、外国人観光客らが安心してタクシーを利用できるようにするのが狙い。運賃の仕組みを定めた道路運送法に基づく国交省の通達を改正し、運賃の類型に事前確定運賃を追加する。
このサービスを使うには、スマートフォンの「配車アプリ」などを使ってタクシーを呼ぶ必要がある。客が乗車地点と目的地を入力すると、画面上の電子地図にルートが示され、走行距離に応じて自動計算された運賃が提示される。これに客が同意すれば、実際の混雑にかかわらず確定した金額で乗車できる。路上で拾う「流し」のタクシーでは利用できない。
事前確定運賃は、距離に応じた…