鉄道の線路をまたぐ「日本初」の高層ビルが東京・池袋に誕生する。「ダイヤゲート池袋」で、4月に本社を移転させる西武ホールディングス(HD)が25日、報道陣に公開した。オフィスビルの真下を電車が走り抜ける様子は話題になりそうだ。
テツの広場
地上18階建て、高さ約100メートル。14~18階に西武HDやグループ会社が入り、16階の社員食堂には西武鉄道でおなじみの黄色い車体やつり革を模したデザインなどが施されている。1~2階は商業施設、4~13階は他社に貸し出す。
西武HDによると、高さ60メートル以上のビルで線路をまたぐ建物はこれまで、駅以外にはなかった。4階の下に中間免震構造を備えることで、十分な安全性を確保したという。後藤高志社長は「オフィスビルのイノベーションになると自負している。鉄道会社にしかできないプロジェクトだ」と話した。
西武HDは4月8日に埼玉県所沢市から新社屋へ本社を移転する一方、西武鉄道の本社機能は所沢に残す予定だ。(北見英城)