10連休さなかの4月28日に上越新幹線が停電するなど、輸送トラブルが相次いでいるJR東日本は6日、復旧マニュアルを見直すなどの再発防止策を発表した。国土交通省が「影響が極めて大きい時期に輸送障害を発生させている」として、4月29日付で同社に原因究明や改善策の報告を求める警告文書を出していた。
JR東では、昨年12月末に東北新幹線が車両故障を起こした。また2月の国公立大学の2次試験当日にケーブル火災で在来線が運転を見合わせるなど、帰省客や受験生を巻き込む輸送トラブルが相次いでいる。
JR東は、4月28日の上越新幹線の停電について、変電所内の制御装置の基板故障が原因だったと説明。トラブルの再発防止策として、新幹線専門の電気技術者の育成や、早期復旧に向けた故障対応マニュアルを見直すこと、多客期のトラブルの監視態勢を強化することなどを挙げた。(細沢礼輝)