中国電力は25日、フリーマーケットアプリを手がける「メルカリ」などと組み、商業施設に備えたロッカーを通して物品を発送したり貸し出したりするサービスを始めると発表した。メルカリで取引される商品を入れておけば梱包(こんぽう)や発送を代行するもので、初めての試みだという。
7月から広島市内の商業施設にロッカーを置き、中国地方で順次展開していく。インターネットによる事前登録が必要で、スマートフォンをかざすなどしてロッカーを操作する。宅配クリーニングサービス「リネット」の集配のほか、ベビーカーや車いす、ロボット掃除機のレンタルもできる「多機能なロッカー」にするという。
電力の小売り自由化で競争が激しくなるなか、中国電は新規事業を強化している。清水希茂社長は「利用状況を見つつ、全国展開も含め、大きなサービスに育てていきたい」と話した。
中国電はこの日、無料通信アプリ「LINE」を活用して、電気の使用量や料金を自動で通知するサービスを今年夏から始めることも発表した。(西尾邦明)