3月31日に父の雄治さんが59歳で亡くなった大リーグ・マリナーズの菊池雄星投手(27)が、日本に帰国せず、米国に残ってプレーを続けることを決断した。現地時間の同日、球団の公式ホームページなどが伝えた。4日(日本時間同5日)に敵地シカゴで行われるホワイトソックス戦に先発し、大リーグ初勝利を目指すという。
菊池雄星、読書で学んだ「目標の大切さ」中2でプロ決意
米国初登板、果たした翌日 菊池雄星の父、雄治さん死去
菊池投手は公式HPを通じて、「父は生前、僕が野球に集中し、チームの勝利に貢献してほしいと願っていた。父の願いを尊重し、今シーズンの残りの日々を父に捧げます」との声明を発表した。大リーグでは、選手の近親者が死期を迎えたり、亡くなったりした場合に最長7日の「忌引休暇」が認められている。これまで多くの選手が当然の権利として行使してきたが、菊池は「父の願い」として米国にとどまることを決めた。
マリナーズのサービス監督は「とてもつらいことだと思う。彼がどのような決断をしてもサポートする」と菊池の思いを尊重しているという。