(5日、大リーグ・ホワイトソックス10―8マリナーズ)
今季から大リーグのマリナーズでプレーする菊池雄星投手(27)が、敵地でのホワイトソックス戦に先発。移籍後3度目のマウンドは5回6失点で、勝ち負けはつかなかった。
菊池は、父雄治さんを亡くしたあと初めてのマウンドだった。勝利投手の権利を得ながら救援陣に消される不運は続いた。
立ち上がりは先頭打者から味方の失策が絡み、自身も「早く最初のアウトがほしい」と追い込んでから制球が甘くなる悪循環。二回までに6点を失った。
ここで「体が前に突っ込んでいる」と気づき、「重心を残しながら」と投球フォームを修正した。五回までゼロを並べ、味方打線が2点を勝ち越した六回、救援陣にマウンドを託した。
だが、米国初先発だった前回に続き、試合をひっくり返された。「(勝利は)自分でコントロールできない。もう少し早い段階で修正できれば、違う展開になった」。大リーグ初勝利に向け、反省点を胸に刻んだ。(シカゴ=井上翔太)