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埼玉栄の若生監督が勇退 母校の東北でダルビッシュ指導

埼玉栄高校(さいたま市)野球部の若生正広監督(68)が5日、勇退を発表した。東北(宮城)、九州国際大付(福岡)の監督として春夏計11回甲子園に出場し、ダルビッシュ有投手(カブス)らを育てた名伯楽は「(高校野球の監督は)今日が最後」と語り、監督としては一線を退く。


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後任は部長だった山田孝次監督(35)が就き、若生氏は当面、総監督として新監督を支えるという。


宮城県出身。1987年に埼玉栄の監督に就き、93年からは母校の東北監督としてダルビッシュ投手らを指導。2003年の夏の甲子園で準優勝した。05年からは九州国際大付を指揮し、15年から再び埼玉栄の監督に就いた。


若生氏は会見で「長い監督生活で一生懸命やってきて、後悔はない」ときっぱり。印象に残ることに東北、九州国際大付での甲子園準優勝を挙げ「埼玉栄では子どもたちの期待に応えられなかった。新監督に託し、今年の夏は勝ちたい」と語った。


教え子は約1300人といい「学んだことをいかして少しでも立派な人になってもらえれば」とエールを送った。総監督の後は地元の仙台市に戻って「恩返しの意味で、東北の子どもを育てたい」と話した。(高絢実)


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