日本航空が新たに設立した格安航空会社(LCC)の「ZIPAIR(ジップエア) Tokyo」は11日、地上係員と客室乗務員の制服や国際線で使う機体のデザインを発表した。制服は働きやすさにこだわり、航空会社の制服では珍しい白と黒のスニーカーを採用。来年の夏に就航する国際線で導入される。
制服は黒を基調に、会社のカラーであるグリーンのスカーフをあしらった。目をひくのが、足元のスニーカーだ。航空会社の制服は革靴やパンプスが多かったが、「働きやすさにこだわった」と西田真吾社長。立ちっぱなしで、時に走ることもある仕事のなかで、疲れにくく動きやすい制服を目指したという。
手がけたのは、ファッションデザイナーの堀内太郎氏。実際に空港で係員が働く様子を観察し、スニーカーの採用に行き着いた。西田社長は「接客の場面では革靴やパンプス、という固定概念が頭をよぎったが、この仕事は体を動かす場面がとても多い。パフォーマンスをあげるため、思いきってスニーカーにした」とも話した。
機体デザインでは、社名にある英単語「ZIP」が、矢などが素早く飛ぶ様子を表していることにちなみ、側面に一直線のグリーンのラインをあしらった。(高橋尚之)