米国の優れた報道に贈られるピュリツァー賞が15日、ニューヨークのコロンビア大学で発表された。最も権威のある公益部門は、フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件の報道で、地元紙「南フロリダ・サン・センティネル」が受賞した。
事件は昨年2月、同州パークランドの高校で発生。当時19歳の元生徒=計画殺人などの罪で起訴=が半自動ライフル銃を乱射し、生徒ら17人が死亡した。
同紙の受賞理由は「事件前後の学校や法の執行機関の不手際を暴いたこと」。犯人の姿を見たのに何もしなかった学校関係者や、事前に元生徒についての情報を得ていた保安官らの責任を追及したことが評価された。
報道に携わった同紙のスコット・トラビス記者は取材に「ありがたいが、悲しみもある。こんな事件は起きてはならなかったし、書かなければならないことになってほしくなかった」と述べた。また、「当局者からは何度も取材を阻まれたが、こだわり続けた。それで違いを生み出せたと思う」と話した。
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