大阪市北区の堂島ホテル跡地に、マリオット・インターナショナル系のホテルブランド「アロフト」が西日本に初進出することがわかった。アロフトはロボットなどの最新技術や独創的なデザインにこだわった次世代型ホテルとされ、2021年春の開業をめざす。
「アロフト堂島(仮称)」は14階建てで、客室数は約300。レストランやバー、フィットネス、ビジネスセンターなどを備える。スマートフォンの専用アプリでチェックインや部屋の鍵の開閉ができるシステムを導入する計画だ。料金は未定。四つ橋筋に面した立地で、大阪駅や繁華街の北新地、ビジネス街の中之島が徒歩圏にある。
マリオットは、アロフトを20カ国150カ所以上展開し、国内では20年春に東京・銀座に1号店ができる予定だ。
堂島ホテルは1984年開業。西洋風の重厚な雰囲気を漂わせ、関西財界人の社交場として親しまれた。だが、運営会社の破産などで不安定な経営が続いた。2015年11月にウェルス・マネジメント(東京)などがホテルを取得し、建て替えを検討していた。(西尾邦明)