北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が24日にも、ロシアのプーチン大統領とウラジオストクのルースキー島で初の首脳会談を予定していることが、北朝鮮事情に詳しい韓国の関係者の話でわかった。北朝鮮の非核化を話し合った2月の米朝首脳会談が物別れに終わり、ロシアに支援を要請するとともに、米国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
会場はルースキー島にある極東連邦大学の可能性が高い。ロシアのノーボスチ通信によると、17日には同大学内に、「金正恩氏の来訪に伴い24日まで閉鎖する」という学生向けの通知が貼り出された。
正恩氏は2月末にハノイであった米朝首脳会談で、米国から求められた完全な非核化を拒み、経済制裁の緩和を得られなかった。このため、中国に次ぐ「後ろ盾」のロシアに接近したとみられる。会談では、国連の制裁の緩和に向けたロシアの協力や、食糧や医薬品などの人道支援、北朝鮮労働者受け入れの延長などを求める可能性が高い。
ロシアは北朝鮮の非核化をめぐ…