北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とロシアのプーチン大統領が25日、ロシア極東ウラジオストクで初会談し、非核化プロセスで共同歩調を取ることを確認した。ともに対米関係に難題を抱え、打開のため交渉力を上げる狙いだ。ロシアの加勢に、米国は警戒感を隠さない。
ロシア、北朝鮮の非核化へ積極的に関与 両首脳が初会談
「両国の友好と協力関係の強化、金正恩委員長の健康のために乾杯」
プーチン氏は会談後、晩餐(ばんさん)会に正恩氏を招待。隣に座った正恩氏と白ワインのグラスを鳴らし、両国の蜜月を演出した。
タス通信によると、メニューは極東の素材を使ったカニのサラダやボルシチなど。晩餐会後もプーチン氏は出口まで正恩氏を見送り、言葉を交わしながら約30秒の握手。車の窓から手を振る正恩氏にプーチン氏も笑顔で手を振り返した。
首脳会談で遅刻が多いことで知られるプーチン氏。この日は会場となったロシア・ウラジオストクの極東連邦大学に先に到着し、正恩氏を笑顔で迎えた。
会談の冒頭、両氏がくり返したのは「共に」という言葉だ。
「朝鮮半島の和平をどう進めら…