出荷前の完成車の不正検査問題で、スズキは18日、ワゴンRやハスラーなど29車種計約202万1590台(2015年5月~19年2月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。リコールの届け出1件あたりの対象台数は、15年3月のスズキの約199万台を抜いて過去最多となる見通し。
スズキ、200万台リコール 費用800億円見込む
国交省によると、対象には、他社にOEM供給している日産自動車の「NV100クリッパー」、マツダの「フレア」、三菱自動車の「ミニキャブ」なども含まれる。
スズキは12日、資格のない検査員が検査したり、ブレーキ検査で不合格になった車を合格にしたりするなどの不正が見つかったと公表。初回車検を受けていない約200万台について、安全性能を満たしているかどうかわからないためリコールするとしていた。
問い合わせは、同社お客様相談室(0120・402・253)(贄川俊)