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ANA傘下ピーチとバニラ、統合後の戦略 国際線拡充も

ANAホールディングス傘下の格安航空会社(LCC)、ピーチ・アビエーションとバニラ・エアの統合が進んでいる。来月からバニラの路線がピーチに移管されはじめ、2019年度中に完了する見込みだ。関西と成田空港の2拠点体制で、国際線を中心に路線を拡充する戦略を描く。


「統合で機材と人材を得て、北東アジアのリーディングLCCになりたい」。ピーチの井上慎一・最高経営責任者(CEO)は18日、東京都内にメディア関係者を集めて宣言した。


ピーチとバニラは昨春、比較的ANAからの独立性が強いピーチを核に、経営統合することを決めた。ANAの完全子会社だったバニラのサービスは、5月以降、ピーチと同じになっていく。バニラとしての運航は10月にも終える予定だ。


関空が拠点のピーチに対し、バニラは成田に拠点を置いており、重複路線は少ない。使っている機種が同じで、採用が難しくなっているパイロットの融通もしやすい。ピーチは今後、市場が大きい首都圏を中心としたネットワークを充実させていく方針だ。


統合を機に、まず乗り出すのが、中距離の国際線だ。これまではピーチもバニラも、台湾や韓国のような片道4時間以内の近距離路線が中心だった。関空だけでなく成田からも、東南アジアへの就航を目指す。シンガポールやベトナム、マレーシア、タイなどを候補にしている。ピーチの遠藤哲執行役員は「市場環境を見極めたうえで、複数に就航させたい」という。


ピーチは徹底した運航の効率化…


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