卓球のラバーの色といえば「赤と黒」。この規則が、2020年東京五輪後になくなることが決まった。新しい規則では片面が黒、もう片面は自由に選べるようになりそうだ。テレビ映りを意識した変更だが、両面とも同じ色にするのは新ルールでも認めらない見通し。そこには、見栄えだけでなく、卓球ならではの理由があった。
国際大会でも国旗・国歌使わなかった…ピンポン交流の力
国際卓球連盟(ITTF)が22日、世界選手権が開かれているハンガリーのブダペストで開いた年次総会で、「片面は黒、もう片面は明るい赤」とする現行規則の変更を決めた。香港協会やITTF用具委員会などの提案が採用された。
現在のラケットの主流は、両面にラバーを貼る「シェークハンド」。具体的な色の組み合わせは今後決める。公式大会では白が大半のボールの色も、黄色を試行する。いずれも、彩りを豊かにしてテレビ映りをよくする狙いだ。
そもそも、卓球のラバーはなぜ赤黒なのか。その理由は40年ほど前に流行した戦術にさかのぼる。
ゴム素材のラバーは、表面がツ…