「世界ランキング1位でも、例外は作らない」。日本フェンシング協会は2021年世界選手権から日本代表選手選考に英語力のテストを導入する。基準は「国が高校卒業時に50%の生徒に取得して欲しいというレベル」。東大、京大受験に必要な最低点といい、競技力があっても英語力がなければ代表になれないという大胆な試みだが、選手たちは反発しているわけではなさそうだ。
日本協会の太田雄貴会長は25日の会見で「選手のセカンドキャリアも考え、真剣に考えた決断」と力説した。理由に、英語でのコミュニケーション力の必要性を挙げる。日本代表には4人の外国人コーチがいて、会話は基本的に英語だ。また、国際大会で他国の選手や審判と、判定や戦術についてきっちりと意見交換できるようになるのも狙いだ。引退後に国際舞台で仕事をすることも見通し、「英語を話せなくて困ることはあっても、話せて困ることはない」と言い切る。
選手たちが受けるのは、ベネッセ運営の英語検定試験GTEC。年に1回、試験を受け、国が高校卒業時に50%の生徒に取得して欲しいというレベルA2が求められる。
ただ、これは特別に高すぎるハ…