将棋の最年少棋士で、高校2年生の藤井聡太(そうた)七段(16)が9日、大阪市福島区の関西将棋会館で、令和になって初めての公式戦の対局に臨んでいる。第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催)の一次予選で、北浜健介八段(43)と対戦している。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
持ち時間は各3時間。終局は夕方ごろの見通し。
日本将棋連盟によると、藤井七段の2019年度の成績はこれまで2対局して2勝0敗(未放映のテレビ対局を除く)。4月に指した2局は、いずれも東京都渋谷区の将棋会館での対局で、日本将棋連盟関西本部(大阪市)所属の藤井七段が、ホームグラウンドの関西将棋会館で対局するのも、今年度初めてとなる。
王将戦には全棋士が参加。一次予選と二次予選をトーナメントで行い、勝ち上がった棋士とシード棋士4人でリーグ戦を行う。リーグ優勝者が、王将のタイトル保持者に例年1~3月に七番勝負を挑む。現在のタイトル保持者は渡辺明二冠(35)=棋王、王将。
今期の王将戦一次予選では、藤井七段が池永天志(たかし)四段(26)と森内俊之九段(48)に勝ち、一方の北浜八段は脇謙二・八段(58)と大橋貴洸(たかひろ)四段(26)に勝ち、本局に臨んでいる。本局の勝者は一次予選の決勝に進む。(佐藤圭司)