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対局の席次、上座の譲り争いで神経戦 合理的な藤井七段

杉本昌隆八段の「棋道愛楽」


杉本昌隆八段の棋道愛楽


「名人への道 藤井聡太」


将棋の公式戦はほぼ和室で指されますが、席次、つまり上座か下座かで悩むことがあります。


勝負の世界なので、基本的には実力で決まります。竜王、名人などのタイトル保持者、次に永世名人などの永世称号保持者、そして九段、八段……の順。段位が同じなら、棋士番号(棋士になった順番)の早い順です。とはいえ、これはあくまでも原則で、タイトル戦以外では厳密に決められているわけではありません。


6月、羽生善治九段が歴代単独1位となる公式戦通算1434勝を達成しました。対局前、対戦相手となる20代の永瀬拓矢叡王が先に下座で待ち、後から現れた羽生九段が驚いて永瀬叡王に上座を促すシーンがありました。互いが互いに敬意を払う。将棋界の相手を重んじる伝統の一つです。


昔、若手の八段とベテラン七段…


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