将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が28日、第32期竜王戦(読売新聞社主催)の決勝トーナメント(本戦)2回戦で近藤誠也六段(22)に96手で勝ち、広瀬章人(あきひと)竜王(32)への挑戦権獲得まで、あと5勝と迫った。将棋界に八つあるタイトル戦のうち、2019年度に藤井七段が挑戦者になる可能性が残っているのは竜王戦と王将戦の二つで、藤井七段のタイトル戦初登場が成るかどうか、注目されている。
永世七冠 羽生善治
名人への道 藤井聡太
大阪市福島区の関西将棋会館での対局は午前10時に始まり、午後8時7分に終局した。この日、大阪市内でG20サミットが開幕し、関西将棋会館周辺も交通規制が敷かれたり、警察官が多数、警戒に立ったり、厳戒態勢。終局後、藤井七段は「(サイレンの音などは)まったく気にならなかった。普段通りの気持ちで対局に臨むことが出来ました」と話した。本局について藤井七段は「きわどい将棋でした」、近藤六段は「途中で誤算があって、(藤井七段の攻めを)受けきれなかった」と話した。
藤井七段はプロデビュー以来、…