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【速報中】佐藤名人、徹底した「待機」策 探る豊島二冠

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佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑戦する第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第4局が16日から、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で始まります。


時系列の詳報「タイムライン」第1~3局はこちら


棋譜中継はこちら


3連勝の豊島二冠はタイトル奪取に王手をかけています。佐藤名人は巻き返せるか。それとも一気に新名人が誕生するのか。写真や動画で詳しくお伝えする予定です。


対局さんぽ


昭和を感じる芝居小屋




1931(昭和6)年から続く嘉穂劇場。2003年の集中豪雨で大きな被害を受け、修復された



対局が行われてる飯塚市には、1931(昭和6)年から今も続く「嘉穂(かほ)劇場」がある。昭和を感じさせる木造の芝居小屋で、公演の無いときは中を見学できる。


見どころの一つが、直径16メートルの「廻り舞台」。舞台転換を素早く行う装置で、舞台下の空間「奈落」に12本の力棒が伸びていて、人力で動かした。その「奈落」に降りることもできる。地下の奈落は舞台の中央にある「迫り」にもつながっている。役者を人力で担ぎ上げ、舞台に突如登場させる仕掛けだ。


劇場内にはこのほか、昭和初期からの公演のチラシや半券、スターの色紙も飾られている。中村錦之助から萬屋錦之助に改名した時の記念公演「竜馬がゆく」のチラシや、美空ひばりが公演の際に書いた「今日の我に明日は勝つ」の色紙も。


1200人収容の大劇場は、この街がかつて炭坑町として栄えた証しでもある。大衆芸能に沸いた昭和の人々の息づかいが聞こえてくる。(西田健作)




升席が並ぶ嘉穂劇場。一つの升に6人が座る



対局さんぽ


日本最大級のボタ山


対局会場の麻生大浦荘は、JR新飯塚駅から東へ徒歩10分ほど。駅から逆に西へ10分ほど歩くと、遠賀(おんが)川に出る。橋の上から上流を望むと、正面に旧住友忠隈(ただくま)炭鉱のボタ山、別名「筑豊富士」が見える。


ボタ山は、石炭の採掘時に出た石や、質の悪い石炭を積み上げたもの。この忠隈のボタ山は10トントラック約70万台分、三連の山の最も高いところで141メートルあるといい、現存する平地ピラミッド型のボタ山としては日本最大級だという。


現在は緑に覆われ、一見して自然の山と変わりがない。数多くの炭鉱があった筑豊ならではの景観で、地域のシンボル的な存在となっているという。(山崎崇)




遠賀川を渡る橋からは、旧住友忠隈炭鉱のボタ山「筑豊富士」が見える



16:00


攻めるか長期戦か


豊島二冠が1筋から仕掛けた。…


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