第77期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第4局が16、17日、福岡県飯塚市の麻生大浦荘で行われ、挑戦者の豊島将之二冠(29)が佐藤天彦名人(31)に勝ち、4連勝で初めて名人位を獲得した。平成生まれの棋士が名人になるのは初めて。
目指せ名人 豊島将之二冠
豊島挑戦者は愛知県一宮市出身。日本将棋連盟関西本部に所属し、10代の頃から将来を嘱望されてきた。昨年、棋聖と王位のタイトルを立て続けに獲得。その勢いのまま、将棋界の頂点に立った。
初挑戦となった今回の名人戦は、千日手(引き分け)で指し直しとなった第1局から第3局まで3連勝。熱戦となった第4局も制して、一気に勝負を決めた。3連覇中だった佐藤名人は無冠になった。