将棋の第30期女流王位戦五番勝負(新聞三社連合主催)の第4局が13日、徳島市で指され、挑戦者の里見香奈女流四冠(27)が渡部愛(わたなべまな)女流王位(25)に96手で勝ち、シリーズ成績3勝1敗でタイトルを奪取。女流王座、女流名人、女流王位、女流王将、倉敷藤花(とうか)の五つのタイトルを持った女流五冠に復帰した。
里見の女流五冠達成は2013年、16年に自らがつくった記録に続き、3回目。里見は新設されたばかりの女流棋戦「ヒューリック杯清麗戦」でも予選を突破しており、史上初の女流六冠達成の可能性もある。
里見の女流王位獲得は通算5期目で、通算5期が条件の「クイーン王位」の称号も獲得。里見のクイーン称号獲得は「クイーン名人」「クイーン王将」「クイーン倉敷藤花」と合わせて四つめ。清水市代(いちよ)女流六段(50)の四つ(「クイーン名人」「クイーン王将」「クイーン王位」「クイーン倉敷藤花」)と並び、最多となった。終局後、里見は「結果がついてきたことに対して、すごくうれしいですし、(清水女流六段の)記録に並ばせていただいたことはすごく光栄なことです」と話した。
里見は島根県出雲市出身。鋭い…