将棋の公式戦での通算勝利数の新記録がかかる羽生善治九段(48)の対局が30日、東京都渋谷区の将棋会館で始まった。勝てば、故大山康晴十五世名人を抜いて、史上単独1位の1434勝を達成する。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
対局は第32期竜王戦(読売新聞社主催)のランキング戦1組3位決定戦で、相手は木村一基九段(45)。午前10時に、木村九段の先手番で始まった。勝者が、広瀬章人竜王(32)への挑戦権を争う決勝トーナメントへの進出を決める。持ち時間は各5時間で夜までに決着する見込み。
羽生九段は1985年にプロ入りし、年間40勝以上のハイペースで白星を積み重ねてきた。23日の対局に勝って、大山十五世名人と並ぶ通算1433勝を達成していた。(村瀬信也)