将棋の杉本昌隆八段(50)の八段昇段と名人戦順位戦B級2組昇級を祝う会が9日夜、名古屋市中区のホテルで開かれた。弟子の藤井聡太七段(16)も駆け付け、「成長できたのは師匠のおかげ。この舞台で花束を渡すことができてうれしい」と祝福した。
杉本八段は名古屋市出身。1990年に四段となり、プロデビュー。今年2月、昇段条件の「七段昇段後、公式戦190勝」を達成し、3月には名人戦順位戦C級1組で藤井七段らとの激しい昇級争いを制した。実力のある若手がひしめくなか、50歳での昇級は異例だ。最近はイベントなどで「中年の星」と紹介されることもある。
祝う会には日本将棋連盟の佐藤康光会長(49)ら約400人が出席。杉本八段は「若くて勢いのある棋士が多いなかで、昇級できたのは非常に運が良かった。藤井七段の活躍や奨励会の弟子たちが、自分を奮い立たせてくれた。昇級できたのは弟子みんなのおかげ」と謝辞を述べた。
祝う会に先立ち、師弟で記者会…