日韓関係どう立て直す 韓国の新大使、胸に中野の下町——贯通日本资讯频道
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日韓関係どう立て直す 韓国の新大使、胸に中野の下町

日韓関係が過去最悪とまで言われるなか、新しい駐日韓国大使になる南官杓(ナム・グァンピョ)さん(62)。誠実で穏やかな人柄の外務官僚だ。日韓関係の立て直しへ、その手腕が問われる。


戦時中の慰安婦や徴用工などをめぐる問題が続き、日韓関係が「国交正常化以来で最悪」と言われるなか、文在寅(ムンジェイン)政権で2人目の駐日大使になる。8日にソウルで開いた会見では、「関係改善への期待を託され、重苦しさも感じる」と素直な心情を吐露した。


文氏が最重視する南北政策の立案を最近まで大統領府で担当した。外務官僚の中でも、日本語を専門的に学んだ「ジャパンスクール」ではないが、「文氏の考えを最もよく知る」(韓国政府関係者)側近の一人とされる。


1992~95年に初めて東京の韓国大使館で勤めた。「庶民の暮らしを知りたい」と、中野区の下町を自宅に選んだ。中学生だった息子が帰国時に全校生徒から激励の寄せ書きを受け取ったことは、今も家族の大切な思い出だ。


市民同士の交流が拡大する一方、文政権で対日外交の改善は「積み残された重い宿題」(政府関係者)と評されてきた。文氏は3月、日本統治下の独立運動100年の記念式典で日本への直接的な批判を避けた。そばで見ていて文氏が抱く願いは認識済みだ。


周囲の誰もが「誠実」と口をそろえる穏やかな人柄。日韓関係は熱意だけで好転する状況にはないと感じつつ、「信頼を土台に意思疎通を重ね、相手の立場も尊重して取り組みたい」。文氏との近さを生かせるかが問われる。(武田肇)



南官杓氏は8日、ソウルで記者会見した。「現在の両国関係は、文大統領の考え方や目指している方向とは差がある」と述べ、元徴用工の訴訟をめぐる問題などで悪化した日韓関係の改善に取り組む姿勢を示した。


南氏は、日韓両国の年間往来者数が昨年初めて1千万人を突破したことに触れ、「今後、韓日関係を改善していく大きな資産になる」と指摘。市民レベルの交流の拡大を礎に、経済や文化面での協力関係を円滑にしていくと述べた。


歴史問題については、韓国側の立場を日本に粘り強く伝えていくとしつつも「関係全般を冷え込ませることがないよう外交官が最大の努力をしなければならない」と語った。


南氏は外務官僚出身で、大統領府の外交政策を統括する国家安保室第2次長を務めた。(ソウル=武田肇)


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