内戦が続くシリアで、アサド政権軍と政権を支援するロシア軍が、反体制派最後の大規模拠点である北西部イドリブ県周辺への攻勢を強めている。先月末からの戦闘の激化で100人以上の市民が死亡。反体制派を支援してきたトルコは「アサド政権は停戦合意に違反している」として攻撃の中止を求めている。
反体制派の在英NGO「シリア人権監視団」によると、政権軍側の攻撃が激しくなった4月30日から今月12日までに子ども21人を含む市民118人が死亡した。政権軍側はイドリブ県南部と隣接するハマ県北部で空爆や砲撃を行い、地上軍も投入している。AFP通信によると、国連人道問題調整事務所は避難を余儀なくされた市民は18万人に上るとしている。
内戦で軍事的優勢を固めたアサ…