グーグルマップなど無料の地図サービスの普及で、紙の地図は苦戦。昭文社の地図の売り上げは1998年以降、減少傾向が続く。2019年3月期決算は売上高が前年同期比4.2%減、営業損益は6億5500万円の赤字。紙の地図や旅行雑誌のほか、カーナビ関連などデジタル分野も前年割れだった。
ツーリングや登山用で根強いファンがいるが、大幅な回復は難しく、旅行関連の新規事業に力を入れる。5月からはグアムで、イルカウォッチングなどの体験ツアーを始めた。加藤弘之執行役員は「紙の地図はなくならないが、伸びることもない。新規事業を成長させる」。